和歌山市新浄水場建設計画見直しで事業費106億円削減見通し

和歌山市はおととし起きた水管橋の崩落事故を受けて、新しい浄水場の建設計画を既存の工業用水を活用する形で見直した結果、その事業費が106億円削減できる見通しになったことを明らかにしました。

これは、31日に開かれた和歌山市の水道事業についての会議で市が明らかにしました。
市は、おととし10月に起きた水管橋の崩落による大規模な断水を教訓に、大規模災害に備え、令和10年度から着工予定の北部の新しい浄水場について、すでにある工業用水の浄水場の敷地を活用して建設する方針を固めました。
これにより、新たに用地取得がなくなるほか、取水などの施設が工業用水と共有できることになります。
また、施設の規模も見直した結果、総事業費は、これまでの235億円から106億円減って、129億円に圧縮できることがわかったということです。
今後、市は、圧縮した費用は老朽化した水道管の更新を早めることにあてる方針で、今後、水道料金の改定の検討も進めることにしています。