人材確保へ「潜在保育士」対象 就職支援の研修会 和歌山

人手不足が続く保育士の確保につなげようと、和歌山市でいわゆる「潜在保育士」を対象にした就職支援の研修会が開かれました。

これは、資格を持つもののいまは働いていない、いわゆる「潜在保育士」に、県内でも人手不足が続いている保育の現場で再び働いてもらうため、学び直しの機会になればと和歌山県社会福祉協議会などが開きました。
11日は、和歌山市の会場に20代から70代の11人が集まり、専門学校で保育について教えている講師から、2歳児までの保育について講義を受けました。
この中では、大切な事として「目配り・気配り・心配り」の3つを上げて、常に子どもの状態に注意して寛容な態度で寄り添うことが大切だと説明され、参加した人たちは真剣な表情でメモを取りながら話を聞いていました。
和歌山労働局によりますと、県内のことし8月の有効求人倍率は全職種の平均が1.0倍なのに対し、保育士は1.7倍で人手不足が続いているということです。
参加した40代の女性は「保育の仕事に復帰したくて受講しました。講義を受けて不安を和らげることが出来てよかったです」と話していました。
和歌山県社会福祉協議会の田中諭さんは「相談や保育所の見学などのサポートもしています。人手不足が続く保育現場への復職を積極的に考えてほしいです」と話していました。