中国に帰ったパンダ「永明」31歳の誕生日祝う 白浜町

和歌山県白浜町のテーマパークで、ことし2月に中国に返還されたジャイアントパンダ「永明(えいめい)」の31歳の誕生日を祝い、近況をトークと映像で報告する催しが開かれました。

この催しは、ことし2月、中国・四川省にあるパンダの繁殖研究基地に返還されたオスのジャイアントパンダ永明が14日、31歳の誕生日を迎えるのを祝って企画されたものです。
白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」におよそ500人が集まる中、繁殖研究基地から招かれた劉龍 副書記が永明が暮らす基地の生活環境について説明していました。
そして永明の現在の様子が動画で紹介され、竹を食べたり屋内で遊んだりする姿のほか、同じく返還されたメスの双子、「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」が元気に過ごす姿も映されていました。
平成6年に白浜町のテーマパークに来て、2頭のメスとの間に16頭の子どもをもうけた永明は人間に例えると90歳を超え、「飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」として記録を更新し続けています。
東京から訪れた60代の女性は、「永明が日本にいる間に見ることができなかったので、この機会に一目見ようと来ました。世界一の長寿パンダとして長生きし続けてほしいです」と話していました。