ガソリン高騰 高齢者が頼る移動スーパーも経営に厳しさ 橋本

ガソリン価格高騰の影響で、高齢者の買い物を支えている移動スーパーでは、扱う商品の値上がりに加えてガソリン代の負担で経営が厳しさを増しているところもあります。

橋本市では観光バス会社が運営してる「移動スーパーまごの手」が週に2日間、肉や野菜などの生鮮食品や、日用品を軽トラックに積み込んで販売していて、買い物に出かけるのが難しいお年寄りにとって、生活に欠かせないものとなっています。
この移動スーパーは、車に冷蔵庫と冷凍庫を備えていて、停車する際にもエンジンをかけたままの状態にする必要があり、1日の販売を終えるとタンクがほとんど空になり、毎回、給油をしているということです。
これまで、ひと月に2万円から3万円程度におさまっていたガソリン代が、このところ5万円以上にのぼっているということです。
また、仕入れている商品自体も値上がりが続いていて、利用者の動向を細かく把握して売れ残りが生じないように工夫をしているものの、経営は厳しさを増しているということです。
利用する80代の女性は「年寄りで買い物に不自由しているので、移動スーパーは本当にありがたいです。商品の値段も上がっているが買いに行くことはできないのでここで買うしかない」と話しています。
「移動スーパーまごの手」の販売担当の江尾彩さんは「ガソリン代の高騰には困っていますが、車がない地域の高齢者に頼りにされているので、がんばっていきたい」と話していました。