障害者の日常生活手助けできる人材を育てる研修会 和歌山市

障害がある人を深く理解して日常生活で、障害者を手助けできる人を広く育てていこうという研修会が和歌山市で開かれました。

この研修会は、障害がある人も暮らしやすい社会をつくろうと、7年前から県が行っていて、研修会を通じ、日常生活で、障害者を手助けできる人材や会社を育て、「あいサポーター」として認定します。
29日の研修会には企業の担当者などおよそ40人が集まり、まず、県内で障害者手帳を持つ人がおよそ7万3000人いて、12人に1人が何らかの障害があるという説明を受けました。
そして、ビデオで障害者が、どんな支援を求めているかを学びました。
視覚障害のある人は、音の出ない信号機では車のエンジン音などでどちらの信号が赤か青かを把握します。
迷っているように見えたら、肩をぽんぽんとたたいて手助けの意思を伝え「あちら」とか「こちら」とかではなく、「1時の方向へ」などと誘導することを学びました。
病院の採用担当者という参加者は「病院を訪れる患者だけでなく働く職員もサポートできるよう環境を整えたい」と話していました。
研修会を行った県障害福祉課の西野夏穂さんは「普段の生活でまわりの人を気にかける思いやりが広がればうれしい」と話していました。