若手農家が企業経営の知識やビジネス感覚を学ぶ講座 和歌山

若手の農家が企業経営の知識やビジネス感覚を身につけるという講座が和歌山市で開かれました。

農業経営塾と名付けられたこの講座は、若手の農家の経営力を高め、県内の農業の事業規模を拡大していこうと、県が、毎年夏からおよそ半年をかけて開いているものです。
初日の24日は、30代を中心に、農業経験が5年程度の県内の若手農家およそ15人が参加しました。
まずはじめに、参加者たちは、コンサルタントから経営の方向性をはっきり示して組織を運営していくための「経営理念」の重要性を学びました。
「何のために経営をしているのか」などといった、質問の書かれたワークシートを記入しながら経営理念の作り方をさっそく学んでいました。
企業の管理職を経験したあと、就農して2年目だという37歳の農家は、「農業では経営規模の拡大するためにこれから何をすればいいか、イメージできるようになった」と話していました。
県経営支援課の鹿嶋俊宏 主査は、「若手農家に経営の進め方を身につけてもらい、経営規模の拡大を通じて県内農業の発展につなげていきたい」と話していました。