和歌山大学の硬式野球部 “怒り”のコントロール学ぶ

怒りの気持ちをコントロールすることで、よりよいパフォーマンスにつなげてもらおうと、和歌山大学の硬式野球部の選手たちを対象に、アンガーマネジメントの専門家によるセミナーが和歌山市で開かれました。

このセミナーは、和歌山大学の硬式野球部が来月(9月)から始まる秋のリーグ戦を前に、選手の精神面を成長させようと和歌山市で開いたもので、選手らおよそ70人が参加しました。
講師は、日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介 代表理事が務め、目標達成に向けた怒りの心理トレーニングをテーマに講義を行いました。
この中では、怒りは大事なものを守ろうとすることから湧く感情で怒ることは悪いことではなく、うまく利用すれば試合でパフォーマンスを上げる原動力になることを説明していました。
セミナーでは、選手たちの意見交換の時間が設けられ、試合でミスをして怒りを感じた場面を想定し、「なげやりにならず自分を奮い立たせる」や「ミスの原因をずっと考えるのではなく解決策を考えるようにする」などといった対処法を話し合っていました。
そのうえで、怒りをうまく活用する方法をふだんから考え続けることが大切だと教わると、選手たちは真剣な表情で聞き入っていました。
参加した選手は「今まで野球の技術ばかり練習して、感情について学んでこなかったので、新しい発見ができてよかった。秋のリーグ戦に生かしたい」と話していました。