台風7号 世界遺産の金剛峯寺で倒木や塀が壊れる被害

近畿地方に上陸した台風7号の影響で、和歌山県内では、世界遺産の金剛峯寺で倒木や塀が壊れたほか、国指定の文化財でも被害が確認されました。

高野町にある世界遺産の金剛峯寺では、台風7号が去った16日午前、徳川家霊台の敷地内の高さおよそ20メートルのもみの木が倒れているのがみつかりました。
この木は、台風による強風で倒れたとみられ、高さ5メートルほどの石段から下に落ちて参道を塞いだほか、木製の柵や石の塀も倒木の影響で一部が壊れました。
金剛峯寺の岩西彰真さんは、「文化財に倒木が当たらず大きな被害にならなかった。これまでも古い木を取り除いてきたが、これからも注意して点検していきたい」と話していました。
また、文部科学省がまとめた国指定の文化財の台風7号の被害状況によりますと、和歌山県では、金剛峯寺のほかにも、国の重要文化財に指定されている、▼和歌山市の旧柳川家住宅や、▼新宮市の旧西村家住宅、それに、▼広川町の濱口家住宅などで雨戸やしっくいが壊れるなどの被害があったということです。