司馬遼太郎生誕100年 書店に特設コーナー

作家の司馬遼太郎は、ことしで生誕100年になり、和歌山市の書店では、司馬遼太郎の作品を集めた特設コーナーが設けられています。
数々の歴史小説や随筆、紀行文などで知られる作家の司馬遼太郎は、1923年に大阪で生まれ、ことし生誕100年になります。

今月(8月)7日が司馬遼太郎の誕生日であることから、和歌山市松江の書店では、「竜馬がゆく」や「燃えよ剣」といった人気作品をはじめとした、およそ60作品を並べた特設コーナーが設けられ、訪れた人たちが本を手に取っていました。
特設コーナーには、▼高野山真言宗の開祖、弘法大師・空海の思想やその生涯に迫った歴史小説「空海の風景」や▼戦国時代に織田信長を相手に鉄砲隊として戦った雑賀孫市を描いた「尻啖え孫市」など、和歌山がゆかりの作品も並べられています。
書店を訪れた70代の男性は、「人物の描かれ方がとても丁寧な点が魅力だと思います。亡くなってから30年近くが経っても、作品の鮮度が落ちません」と話していました。
TSUTAYAWAYガーデンパーク和歌山店の橋本敏樹店長は、「司馬遼太郎生誕100年を知ったお客さんから『作品はどこにありますか』と尋ねられることが多く、今回、思い切って特設コーナーを作りました。『いいものはずっといい』ということを、これから読もうという人にも感じてもらいたいです」と話していました。