和歌山バス 乗務員のコロナ感染で平日の路線バス 一部運休へ

和歌山バスは、多くの乗務員が新型コロナウイルスに感染し、運行に必要な運転手の確保が困難だとして、2日から当分の間、平日の路線バスの一部を運休すると発表しました。

和歌山バスによりますと、在籍する乗務員のおよそ1割が7月31日と8月1日、新型コロナに相次いで感染し、バスの運行に必要な運転手の確保が難しいとして、2日から平日の路線バス927便のうち51便を運休するということです。
運休が決まっているのは、▼JR和歌山駅や南海和歌山市駅などを結ぶ「和歌山市内線」が最も多い24便、▼「和歌山大学線」が8便。
▼「西浜新和歌浦線」、「塩屋線」、「楠見線」がそれぞれ4便、▼「坂田線」、「紀三井寺線」、「湊線」がそれぞれ2便、▼「本町線」が1便となっています。
運休する便は、和歌山バスのホームページのほか、該当する停留所でも情報を掲示しているということです。
和歌山バスは、「通勤や通学などふだんの生活で利用していただいている方々には、ご不便をおかけして申し訳ありません。回復の見込みが分かりしだい、一刻も早く通常どおりの運行に戻して参ります」とコメントしています。

【バス運休で利用者は】
多くのバスが発着するJR和歌山駅前では、和歌山バスのそれぞれの路線のバス停で時刻表のそばに運休路線の停留所や時刻が書かれた紙が貼られていました。
専門学校に通う10代の女性は、「通学のときに駅までバスを利用しますが、家から遠く歩いては来られないので予定が変わってしまうとちょっと困ります」と話していました。
またふだんバスを利用するという70代の男性は、「再び感染が広がっているので仕方ないことだと思います。バスの便が少し減るくらいなら影響も少ないですが、電車の利用も検討しようと思います」と話していました。