紀美野町の「中田の棚田」 地元の人たちが草刈りで再生へ

紀美野町の棚田の美しい景観を守っていこうと、地元の人たちが手入れのための草刈りを行いました。

紀美野町の生石高原のふもとに広がる「中田の棚田」と呼ばれる棚田は、農家の高齢化などで、多くが耕作放棄地となっていましたが、地元の有志が4年前から再生を進めています。
こうした取り組みが評価され、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」にも選ばれています。
28日は、朝から強い日ざしが照りつける中、棚田の美しい風景や環境を守ろうと、地元住民やボランティアなどあわせて17人が田んぼやあぜに生い茂った草を刈り取っていきました。
参加した人たちは、帽子をかぶって日ざしを避けたりときおり水分を補給したりして、作業を進めていました。
参加した60代の男性は「暑いが、こまめに休憩を取りながら作業を進めています。農作業は暑さとの戦いです」と話していました。
棚田再生に取り組む小川地域棚田振興協議会の北裕子会長は「夏場は、すぐに草が生い茂る。ボランティアの力を借りながら景観を保って、棚田を通じた地域活性化をしていきたい」と話していました。