JRきのくに線 「サイクルトレイン」の実証実験 区間拡大へ

JRきのくに線の御坊駅と新宮駅の間で導入されている自転車をそのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」について、JR西日本は来月(8月)、和歌山駅まで区間を拡大して、実証実験を始める計画を明らかにしました。

JR西日本は、きのくに線の利用促進につなげようと、おととし(令和3年)から自転車を分解せずに、そのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」を導入し、現在は、御坊駅と新宮駅の間で運行しています。
昨年度の利用者はおよそ1万人と好調だったということで、「和歌山まで延伸してほしい」という声が寄せられたということです。
これを受けてJR西日本は、来月(8月)21日から和歌山駅まで運行の区間を拡大し、実証実験を始める計画を発表しました。
新たに導入される和歌山駅と御坊駅の間では、これまでとは異なり、▼JR西日本の公式サイトからの事前予約が必要で、▼自転車の持ち込みは1編成につき3台までに制限されるほか、▼曜日ごとに利用できる時間が変わるということです。
JR西日本和歌山支社の松田彰久 副支社長は「車窓からの風景も好評で、ローカル線の問題が浮上した中、電車をもっと使ってもらう取り組みの1つにしたい」と話しています。
実証実験は、年内いっぱい行われ、安全性などを確認したうえで、年明けにも本格的な実施につなげたいとしています。