熊野那智大社で「那智の滝」のしめ縄の張り替え

那智勝浦町にある世界遺産、熊野那智大社で、今月14日に行われる「那智の扇祭り」を前に、ご神体の「那智の滝」に新しいしめ縄が張られました。

「那智の滝」は、熊野那智大社の別宮飛瀧神社のご神体で、毎年、7月14日に行われる「那智の扇祭り」の前と新年をひかえた12月に、滝の上にかかるしめ縄が張り替えられます。
9日は、白い装束に身を包んだ神職たちが新しいしめ縄を担いで、高さ133メートルの滝の上まで険しい山道を登りました。
到着後、神職たちは、川の水に流されないよう腰に命綱を結びけたあと、長さ26メートルの新しいしめ縄を両岸にある木にくくりつけました。
そして、しめ縄に「紙垂(しで)」と呼ばれる白い布を取り付けると、岸側から引っ張って、しめ縄を張り詰めた状態にしていました。
熊野那智大社の井戸大輔祢宜は「この半年の平穏を願って行いました。来週の扇祭りが無事に終わるよう願いました」と話していました。