6月の大雨による公共土木施設の被害153億円余に

先月(6月)の大雨による県内の道路や河川などの被害は、総額で153億円余りにのぼることが県のまとめでわかりました。
これは平成23年の紀伊半島豪雨以降では最大の規模です。

先月2日、和歌山県北部では発達した雨雲が連なり非常に激しい雨が降り続ける線状降水帯が発生し記録的な大雨となり、河川のはん濫などで住宅への浸水が相次ぐなど各地で大きな被害が出ました。
県が道路や河川などの公共土木施設の被害状況を調べたところ、県や21の市と町が管理する道路や河川などの被害額は、あわせて153億7669万円余りにのぼることがわかりました。
これは平成23年に発生した紀伊半島豪雨以降では最大の規模だということです。
内訳を見ますと、▼道路関係では、紀の川市やかつらぎ町などのあわせて261か所で、路面や斜面の土砂が崩れるなどして44億6770万円余り、▼河川の関係では、広川町やかつらぎ町などのあわせて640か所で、川の護岸が崩れるなどして101億3749万円余りにのぼるということです。
道路や河川などの公共土木施設の復旧工事に向けては、国が事業費を決める「災害査定」が来月(8月)から始まる見通しで、県では、早期の復旧を目指すことにしています。