がん治療 3つの病院が連携して治療にあたる新たな組織 設立

がん治療で、患者に副作用の症状が出た際に、病院どうしが協力して治療にあたるための組織が、橋本市とかつらぎ町の病院で設立されました。

新たな組織、「アイアイサポートチーム」を設立したのは、橋本市民病院、橋本市にある紀和病院、それに、かつらぎ町にある県立医大附属紀北分院です。
橋本市民病院によりますと、がん治療で患者に副作用が出た際、これまでは入院先の病院がそれぞれ対応をとっていましたが、チームの設立で3つの病院が連携することでより適切に早く治療ができ、総合病院のような機能を持つことができるということです。
今後は、投薬に関する情報について、「お薬手帳」に3つの病院共通のシールを貼り、病院と薬局、それに、救急隊の間で情報の共有化を図るほか、患者の診療情報データーを共有する「診療情報提供書」を整えるということです。
「アイアイサポートチーム」のチーム長で橋本市民病院の駿田直俊病院長は、「医療従事者が安心して患者さんに対応できるようにチームを作りました。また、患者さんや住民の安全安心につながるものと思います」と話していました。