和歌山市のプールで医療ケアが必要な子どもが水遊びを楽しむ

日常的に医療的なケアが必要な子どもたちにも、プールで水の感触を楽しんでもらおうという取り組みが11日、和歌山市で行われました。

この取り組みは、和歌山市のNPO「プール・ボランティア和歌山」が市民プールで行ったもので、11日は、胃ろうやたんの吸引などの医療的ケアを必要とする2人の子どもたちが保護者と共に参加しました。
プールでは、看護師などの資格を持つ職員がサポートを行い、15歳の女の子は、水深が浅い子ども用のプールで、職員2人に抱えられながら、ゆっくり水の中を泳いでいました。
また、初めてプールに入るという7歳の女の子は、職員と一緒に浮きにつかまり、呼吸を確保しているチューブなどに水がかからないように注意を払いながら、1時間ほど水の感触を楽しんでいました。
参加した保護者は「子どもは、プールが好きだが、誰かの支援がない限りなかなか行けない。楽しそうな様子も見られてよかったです」と話していました。
NPOの中野朝子理事長は「体に緊張のある子どもたちは、水の中の方が動きやすいこともあります。たくさんの子どもたちにプールの楽しさを味わってほしいです」と話していました。