記録的な大雨 和歌山市が住宅の被害状況を調査

2日の大雨で住宅が水につかるなどの被害が出た和歌山市では、市の職員が川の近くの住宅などを回って被害状況の調査を行っています。

4日は、和歌山市の職員20人余りが市内の被害状況の調査にあたりました。
このうち、氾濫した亀の川の近くにある80代の女性の住宅では、水が堀りごたつの中に入り、畳にも水がしみこんでいて、職員が女性から被害状況を聞き取ったり写真に撮ったりしていました。
女性は「40年以上、この場所に住んでいますが、これほどまでの被害が出たのは初めてです。こんな被害が自分が住んでいる地域でも起きるなんて思いませんでした」と話していました。
和歌山市総合防災課の北本真之主事は「被害が出て大変な思いをしている方も多いので、調査を行い、迅速に対応していきたい」と話していました。
和歌山県によりますと、大雨などの影響で、県内で被害が出た住宅は、少なくとも179棟に上り、このうち、▼全壊が2棟、▼半壊が1棟、▼一部破損が2棟、▼床上浸水が26棟、▼床下浸水が148棟となっています。
また、和歌山県では、川に流されるなどして男女2人の行方がわからなくなっていて、警察や消防は、5日も、捜索を続けることにしています。

【和歌山市 「り災証明書」の申請受け付け】
和歌山市は、現在、市内の住宅などの被害状況の確認を進めている段階だということですが、総合防災課で「り災証明書」の申請を受け付けています。
申請があった場合、必要に応じて、被害の程度を確認するための調査を実施するとしています。
また、被災した家屋が多い場合には、今後、専用の窓口を設けることも検討するということです。