紀の川で網を使ったアユ漁が解禁 伝統の投網を使った漁も

和歌山県北部を流れる紀の川で、26日から、網を使ったアユ漁が解禁となり、地元に伝わる投網を使った漁が始まりました。

紀の川では、先週のアユ釣りに続いて、26日から網による漁も解禁となり、このうち、かつらぎ町のアユ漁師、小西孝明さんらは、投網を使った方法で漁を行いました。
投網は、「小鷹網(こだかあみ)」と呼ばれ、川の中のアユの動きを見定めて投げ込まれる際に、9メートルもの大きさに広がり、たかが獲物を狙う姿に似ていることから、この名前が付いたということです。
このアユ漁は、紀州徳川家の御用鮎師たちから受け継いだ「茜屋流」と呼ばれ、300年以上続いてきたとされています。
小西さんが網を引きあげると、銀色のアユが次々と姿を現し、26日は、15センチほどのアユがおよそ50匹とれました。
小西さんは「今はまだ小さいですが、梅雨明けから夏にかけて、さらに大きく育っていると思います」と話していました。
このアユ漁は、11月ごろまで行われます。