ふだん感じた人権についてつづった詩紹介 和歌山市で作品展
障害のある家族への思いやりや偏見に気づいたときの心境など、ふだんの生活で感じた人権についてつづった詩を紹介する作品展が和歌山市で開かれています。
この作品展は、ふだんの生活で偏見や差別などに気づいたことなどを詩に表現することで、身近な人権について考えてもらおうと、県人権啓発センターが毎年開いています。
今回は、県内の小中高生などから応募された2000点余りから選ばれた14作品が紹介されています。
このうち、広川町の中学生の詩は、障害がある弟について、「障がいは『不幸』じゃないよ 他人の声に負けないで あなたの幸せは あなたが選ぶ権利がある」とつづられています。
また、海南市の高校生の作品は、アルバイト先のラーメン店に来た外国人の外見が怖そうだと思いながらラーメンを出すと、笑顔で食べてくれておいしかったと声をかけられた体験をつづっていて、外見で人を判断していた自分の偏見に気づいたと記しています。
県人権啓発センターの成瀬 瑳紀さんは「人権と聞くと固い内容と思われがちだが、実は生活の中に身近に隠れていることだと知ってもらいたい。人権について気をつけようとか、人と話すときの文言を気をつけようとか、気づきを得てもらえるとうれしい」と話していました。
この作品展は、今月30日まで、和歌山市の和歌山城ホールで開かれています。
●成※瀬さんの瀬は右が刀に貝。