御坊で「クビアカツヤカミキリ」の被害初確認 注意呼びかけ

モモやウメなどの木に卵を産みつけ、ふ化した幼虫が木の内部を食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」が御坊市で初めて確認されました。
県は、これまでは北部でしか確認されていなかった被害が中部や南部にも広がるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

「クビアカツヤカミキリ」は幼虫がモモやウメ、サクラなどの木を食い荒らす外来のカミキリ虫で、繁殖力が強く、樹木を枯れさせることもあるため「特定外来生物」に指定され、駆除の対象になっています。
県内では令和元年にかつらぎ町で初めて被害が見つかって以降、ことし3月までに1500本余りの樹木で被害が確認されています。
県によりますと、これまで北部以外では被害は確認されていませんでしたが、5月、県中部の御坊市にあるサクラの木に、幼虫が出す「フラス」と呼ばれるふんや木くずが見つかり、詳しく検査したところ、初めて被害が確認されました。
被害を受けたサクラの木は伐採し、焼却処分されたということですが、県は周辺でほかにも被害が出ていないか確認を急いでいます。
和歌山県は「気温が高くなる5月下旬以降、成虫が飛び回って木に卵を産みつけるため、中部や南部にも被害が広がるおそれがある。成虫や『フラス』を見つけたときは、すぐに県の出先機関の振興局に連絡してほしい」と呼びかけています。