那智勝浦町 で「ファミリーシップ制度」来月導入 県内初
性的マイノリティーの人たちを支援しようと那智勝浦町は、カップルに加えて、生計をともにする子どもや親も家族に相当する関係と認める「ファミリーシップ制度」を来月(4月)県内で初めて導入します。
法律上は結婚できない同性のカップルなどを、結婚に相当する関係だと認める「パートナーシップ制度」は全国の自治体で導入が広がっていて、県内でも去年(令和4年)10月から橋本市で始まりました。
那智勝浦町でもおととし(令和3年)から性の多様性について伝えるイベントが町内で開催されるなど性的マイノリティーの人たちへの理解が広がり始めているということです。
こうしたことなどから、町はカップルに加えて生計をともにする子どもや親などを家族に相当する関係と認める「ファミリーシップ制度」を来月(4月)県内で初めて導入します。
町によりますと、相続や税金の免除といった法律上の効力は発生しないものの、▼住民票の続柄を「縁故者」などと表記できるほか、▼町営住宅に入居できたり、▼町立病院で治療を受ける際の同意の手続きなどで、家族と同等の対応を受けられるということです。
対象は、▼パートナーの双方が18歳以上で、▼いずれも町内に住むか転入する予定といった一定の要件があります。
那智勝浦町の堀順一郎町長は「制度の導入により、町民一人一人の人格や多様性を認め合い、誰もが自分らしくいきいきと暮らせるまちを目指します」とコメントしています。