高野山で出土した経典など「密教の美術」展

高野山で出土した経典などを集めた展示会が、高野町の高野山霊宝館で開かれています。

「密教の美術」と題して開かれた展示会は、貴重な文化財を保管する高野山霊宝館で開かれたもので、高野山で出土した経典やつぼなどあわせて117点を展示しています。
このうち、経典の「妙法蓮華経」は、この経典が入れられていた筒状の容器とともに、弘法大師の御廟近くの経塚から発見されたということです。
また、ドイツ製の酒瓶、「塩釉藍彩髭徳利(えんゆうあいさいひげとっくり)」は、オランダのアムステルダム市の紋章がデザインされ、海外で流通したものが高野山にも伝わったことがわかります。
兵庫県から訪れた夫婦は、「高野山で埋もれていたということで、驚きをもって見ました」と話していました。
高野山霊宝館の学芸員、鳥羽正剛さんは、「高野山には、埋蔵文化財というおもしろい分野もあるので、興味を持ってもらいたい」と話していました。
この展示会は、4月9日まで高野町の高野山霊宝館で開かれています。