海南市 1か月以上熟成「蔵出しみかん」 蔵に入れる作業
収穫したみかんを1か月以上、蔵で熟成させる「蔵出しみかん」の産地、海南市で、みかんを蔵に入れる作業が行われています。
海南市下津町は、比較的、酸味の強いみかんを蔵で1か月以上寝かせて、酸味や甘みのバランスを整える「蔵出しみかん」の生産が盛んです。
このうち、藤原良太さんの農園では、11月下旬から蔵入れの作業を始めていて、13日も収穫したみかんを木箱に入れて、蔵の中に納めていました。
みかんは蔵のなかで室温8度以下、湿度85%ほどで寝かせると、次第に水分が抜けて酸味がまろやかになり、コクのある甘みが引き立ってくるということです。
藤原さんの農園では、今シーズンは60トンほどの出荷を見込んでいて、来年1月から3月にかけて全国に送られるということです。
藤原さんは「ことしは夏に晴れの日が続き、甘みがぎゅっと詰まったみかんができています。蔵に入れることによってその甘みが凝縮されるので、コクのあるおいしいみかんを楽しんでもらいたいです」と話していました。