和歌山 生ゴミを活用した堆肥 障害者施設などに無料提供へ

国連が定める持続可能な開発目標、「SDGs」の達成に向けて、和歌山市の工場から出る生ゴミを活用した堆肥や、花の苗のセットを障害者施設などに無料で提供していくことになりました。

この取り組みは、いずれも和歌山市で、生ゴミから堆肥作りを進めている「花王和歌山工場」と緑化活動を行う「日本製鉄関西製鉄所和歌山地区」が協同で企画したものです。
24日、花王和歌山工場で、関係者などおよそ20人が出席し堆肥を混ぜた土を鉢に入れ、パンジーやビオラなどの苗を丁寧に植えていきました。
2つの工場では、来年(令和5年)5月ごろをめどに障害者施設や高齢者施設などに無料で提供することにしていて、それぞれの施設で、園芸を通じてコミュニケーションの活性化につなげてもらいたいとしています。
日本製鉄関西製鉄所・和歌山地区の寺浦和弘 副所長は「花の苗を作って地域に彩りを作りたい。障害のある人たちにも協力してもらい活動を盛り上げていきたい」と話していました。
花王和歌山工場の山口浩明 工場長は「2社が協力するこのネットワークがどんどん広がれば和歌山市が元気になると思う。連携の一環としてもこういった活動を大切にしたい」と話していました。