「南紀熊野ジオパーク」 世界ジオパークへの推薦を見送り

ユネスコの世界ジオパークの認定を目指す「南紀熊野ジオパーク」について日本ジオパーク委員会は「南紀熊野には国際的に価値がある地質が見られるが、その価値が十分に共有されていない」として、ユネスコへのことしの推薦を見送ることを決めました。

南紀熊野ジオパークは、県南部の9つの市町村と奈良県の十津川村が含まれ、串本町の「橋杭岩」や古座川町の「一枚岩」といった特徴的な地形が学術的に貴重だと評価され、平成26年に「日本ジオパーク」に認定されました。
和歌山県などでつくる推進協議会は、ユネスコの「世界ジオパーク」への認定を目指し、先月(8月)には日本ジオパーク委員会の専門家による現地調査が行われました。
その結果、日本ジオパーク委員会は「国際的にも貴重な地質遺産が見られるものの、その価値が十分に共有されておらず、紀伊半島の世界遺産との相乗効果が生み出せていない」として、世界ジオパークへのことしの推薦を見送ることを決めました。
南紀熊野ジオパーク推進協議会の橋爪正樹 事務局長は「見送りになったことは残念だ。まだまだ地域の人を巻き込んで活動できていないという課題があるので、今後、この貴重な地質遺産をどのように生かしていくか、考えていきたい」と話していました。