和歌山県の平均「路線価」30年連続下落 下落幅も拡大

相続税などの計算の基準となる「路線価」が公表され、和歌山県内の平均は去年を1.3%下回り、30年連続で下落しました。

「路線価」は、国税庁が1月1日時点で、全国の主な道路に面した土地1平方メートルあたりの評価額を算定したもので、相続税や贈与税を計算する基準になります。
1日に公表された和歌山県の路線価は、3865地点の平均で去年を1.3%下回り、30年連続で下落しました。
下落率は去年より0.1ポイント拡大し、2年連続で下落の幅が広がっています。
県内にある7つの税務署ごとの「最高路線価」を比べると、▼和歌山市友田町5丁目のJR和歌山駅前が最も評価が高い36万円で、9年連続の横ばいでした。
次いで、▼田辺市新万の市道中万呂礫坂線が9万4000円で3年連続横ばい、▼岩出市中迫の国道24号線が7万7000円で、去年を1.3%下回っています。
また、最も低かったのは、▼有田川町明王寺の国道42号線で、去年は前の年から3.9%下がりましたが、ことしは去年と同じ4万9000円となっています。
和歌山税務署は、「JR和歌山駅前付近は、分譲マンションや複合ビルの建築など地域の活性化が見込まれ、需要は底堅いけれども、県中南部は人口減少や高齢化の進行で下落傾向が続いているとみている」と話しています。

【海南税務署管内の「最高路線価」の地点 変わる】
海南市と紀美野町を管轄する海南税務署では、「路線価」の最も高い地点が海南市名高の中央通りから東に200メートルほどのJR海南駅前の国道370号線に変わりました。
最高価格の地点が中央通りから変わるのは33年ぶりだということです。
新たに路線価で最高となった地点は、JR海南駅前の国道370号線で、去年を1.3%下回り、7万5000円となりました。
一方、これまで最も高かった中央通りは、去年を3.9%下回り、7万4000円で、2番目になりました。
税務署によりますと、JR海南駅前では、ビジネスホテルの建設が計画されていることから、下落率の幅が縮小したとみられるということです。
大阪国税局が管轄する関西83の税務署のうち最高路線価が変更されたのは、海南税務署だけだということです。