和歌山 仁坂知事“知事の務めは今期かぎりに” 引退する考え

和歌山県の仁坂知事は15日開かれた県議会の本会議で、「知事の務めは今期かぎりにする」と述べ、次の知事選挙には立候補せず、引退する考えを明らかにしました。

和歌山県の仁坂知事は15日開かれた県議会の一般質問で進退について問われると、「期数が長くなると、行政がマンネリ化して好ましくない。また、妻の体調が思わしくないのでそばにいてあげたい。知事の務めは今期かぎりにする」と述べ、ことし12月の任期満了に伴い行われる知事選挙に立候補せず、引退する考えを明らかにしました。
仁坂知事は71歳。
経済産業省の次長やブルネイ大使などを経て、平成18年の知事選挙で初当選し、現在4期目です。
議会終了後、仁坂知事は記者団の取材に応じ、「重い責任を負ってやりきったという気持ちはある一方、課題はまだまだあり、続けてほしいという声があるなかで辞めることを表明したのは申し訳ない。任期まで精いっぱい頑張ります」と述べました。
次の和歌山県知事選挙をめぐっては、和歌山1区選出の衆議院議員、岸本周平氏が立候補を表明しています。

【尾花市長は】。
仁坂知事の退任表明について、和歌山市の尾花正啓市長は「県市連携に熱心に取り組んでいただき、新型コロナ感染症対策では、国の基準にとらわれない独自の『和歌山』モデルを構築され、感染抑制に貢献をいただいた。力強いリーダーシップに敬意を表し、お礼を申しあげたい」とするコメントを発表しました。