殺人などの罪 ベトナム人の元技能実習生 起訴内容を一部否認

去年、田辺市のアパートで、共同生活をしていた男性を殺害したなどとして殺人などの罪に問われているベトナム人の元技能実習生の裁判員裁判が始まり、被告は、「殺意はなかった」と起訴された内容を一部否認しました。

起訴状などによりますと、ベトナム国籍の元技能実習生、グェン・クオック・カー被告(24)は去年5月、田辺市にあるアパートで共同生活をしていた同じくベトナム国籍の技能実習生、グェン・マン・ホアさん(当時38歳)を刃物で複数回刺して殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われています。
14日和歌山地方裁判所で裁判員裁判が始まり、被告は「刃物で刺したのは1回だけで、殺意はなかった」と起訴された内容を一部否認しました。
このあと、冒頭陳述で検察側は、「被告は、口論からもみあいになり、被告の太ももにかみついたホアさんに対し、バタフライナイフでホアさんの背中の首付近を刺した」と述べました。
その上で、傷の深さは、およそ10センチから12センチに及んでいて、ほかにも頭や脇の下などに複数の刺し傷があったことから「殺意があった」と指摘しました。
一方、弁護側は「被告人は人が死ぬ可能性を認識していなかった」と述べ、殺人の罪にはあたらないと主張しました。
裁判は15日以降も証人尋問などが行われ、判決は6月23日に言い渡される予定です。