足利の観光植物園 熱中症患者の搬送訓練

熱中症が急増する本格的な夏を前に、足利市の観光植物園で、熱中症患者をスムーズに搬送するための対応訓練が行われました。

足利市の観光植物園「あしかがフラワーパーク」で行われた訓練には、植物園の職員と消防署員合わせておよそ20人が参加しました。
訓練は、来園者が熱中症で倒れてけがをしたという想定で行われ、園の職員が119番通報を行うと、まもなく救急車が正面ゲートに到着しました。
職員たちの誘導で、救急隊員たちは、およそ100メートル離れた現場に向かい、応急処置を行ったうえで患者をストレッチャーに乗せて搬送しました。
その際、職員たちは、園内を訪れた人にストレッチャーが通ることを呼びかけるなどして、スムーズに搬送する手順を確認していました。
消防によりますと、去年までの5年間に「あしかがフラワーパーク」からの119番通報は77件に上るということです。
足利市消防本部中央消防署東分署の小堀芳幸分署長は「きょうの訓練をいかして、広い敷地の多くの人が訪れる場所でもスムーズな搬送を実現したい」と話していました。
あしかがフラワーパークの小林隆一営業本部長は「消防としっかりと連携し、多くの車や人がいる状況でも適切に対応できるようにしたい」などと話していました。