栃木県教委 特別支援学校の寄宿舎を今年度いっぱいで廃止方針

廃止か存続かが議論されてきた那須塩原市と栃木市にある特別支援学校の2つの寄宿舎について、栃木県教育委員会は今年度いっぱいで廃止する方針であることがわかりました。

県立の特別支援学校の寄宿舎をめぐっては、県教育委員会が3年前、那須塩原市にある那須特別支援学校と栃木市の栃木特別支援学校の2つの「寄宿舎」を廃止すると発表しましたが、保護者から存続を求める署名が県議会に提出されたことなどから廃止を延期しました。
その後、県教育委員会は有識者による検討会で議論を行い、検討会からはことし3月に「寄宿舎について発展的に解消することが適当」という報告書が提出されていました。
また、5月に特別支援学校に在籍する子どもの保護者を対象に実施したアンケート調査で、今後充実させてほしい項目についてたずねたところ、「個に応じたきめ細かな指導・支援」が30.2%で最も多く、「知的障害特別支援学校の寄宿舎」は2.6%にとどまったということです。
こうしたことをふまえ、県教育委員会が検討を進めた結果、今年度いっぱいで2つの寄宿舎を廃止する方針をまとめたということです。
県教育委員会はこの方針について、特別支援学校に在籍する子どもの保護者などを対象にした意見交換会で説明し、保護者などに理解を得ていくことにしています。