「那須どうぶつ王国」の前園長 佐藤哲也さん「お別れ会」

那須町の動物園「那須どうぶつ王国」の園長を20年近くにわたって務め、ことし3月に亡くなった佐藤哲也さんの「お別れ会」が行われ、従業員や親交のあった人たちが別れを惜しみました。

佐藤哲也さんは「那須どうぶつ王国」を運営する会社の社長と園長を兼務する形で20年近くにわたって園の運営を担ったほか、野生動物の保護活動などにも積極的に取り組んできましたが、ことし3月、心不全のため、67歳で亡くなりました。
22日は園内のレストランに祭壇が設けられて「お別れ会」が行われ、従業員や親交のあった人たちおよそ300人が参列し、花を手向けて佐藤さんとの別れを惜しみました。
このなかで動物園の広報担当の宮地さくらさんはテレビの取材を佐藤さんが受けたとき、サングラスを意地でも外さず、すべてカットになったエピソードを語り、「かっこつけやでちょっぴりわがままで、本当はオバケが怖い佐藤さんが大好きでした」と思い出を語りました。
また、運営会社の現在の社長、鈴木和也さんは危機的な経営状態を佐藤さんと一緒に立て直した時の苦労話を懐かしそうに紹介していました。
会のあと、男性の従業員は「就職活動の面接の時に話をしてこの人の下で働きたいと思わせてくれました。残してくれた動物園をさらに進化させていきたい」と話していました。
また、新しい園長に就任した日橋一昭さんは「従業員と協力して彼の思いが実現できるようにしていきたい」と話していました。