宇都宮で発見された新種の“ハチ”を展示 栃木県立博物館

栃木県立博物館の研究員が、3年前、宇都宮市内で見つけたハチが、新種とわかり、標本が博物館で展示されています。

見つかったハチは、針をもたず、人を刺さない「ヒラアシキバチ」の新種です。
体長は3センチほどと、一般的なミツバチの倍以上あることや、胴の部分が細長いことなどが特徴です。
栃木県立博物館の研究員が、3年前の6月に宇都宮市内の雑木林で昆虫採集中に見つけました。
調べたところ、羽の付け根に特徴的なオレンジ色の模様があることなどから、従来のハチとは異なり新種であることがわかったということです。
ことし7月に、「シモツケヒラアシキバチ」と和名が付けられることになりました。
発見の際に採集した6匹のうち、1匹の標本が、来月末まで、栃木県立博物館で展示されてます。
採集できた数が少ないことから、博物館では、SNSを通じて、目撃例などの情報提供を呼びかけています。
発見した栃木県立博物館の栗原隆主任研究員は、「新種の昆虫の発見は、薬の開発などに役立つこともあり、今後も研究を深めたい。子どもたちには身近にこうした発見があり、ワクワクする気持ちを感じてほしい」と話していました。