那珂川町の“フクロウ”神社 12年に1度 竜の彫刻 公開

栃木県と茨城県の境にある那珂川町の神社で、江戸時代につくられたとみられる1対の竜の彫刻が、12年ぶりに公開されています。

栃木県と茨城県との境にある那珂川町の鷲子山上神社は幸せを呼ぶとされるフクロウをまつっていて、本殿は栃木県と茨城県の文化財にも指定されています。
神社では12年に1度、えとのたつ年の大型連休に本殿にある「阿吽(あうん)の大龍」と呼ばれる江戸時代につくられたとみられる1対の竜の彫刻を公開していて、ことしは29日から始まりました。
本殿のガラスの扉が開放され、さい銭箱の真上の天井付近に全長6メートルの勇ましい2体の竜が向き合っています。
本殿に向かって右が「阿の大龍」で口が大きく開いているのに対して、左の「吽の大龍」は口を閉じている様子がうかがえます。
神社には御利益にあやかろうと大勢の参拝客が訪れ、ふだんは見ることのできない竜の姿を写真に収めるなどしていました。
水戸市から訪れた60代の女性は「立派な竜の姿に驚きました。ことしはたつ年なので、これから御利益があることを期待したいです」と話していました。
竜の公開は5月7日まで行われています。