自転車のヘルメット着用率向上へ モデル校の高校生に寄贈

自転車に乗る際のヘルメット着用率を向上させる取り組みの一環として、モデル校に選ばれた県内の高校の生徒たちにヘルメットが贈られました。

贈呈式は24日、県庁の敷地内にある「昭和館」で行われ、県のヘルメット着用促進の取り組みのモデル校に選ばれた県内の高校、10校の生徒などが参加しました。
式では、福田知事が、「高校生になるとヘルメットの着用率がぐんと下がるので、皆さんが率先して着用の輪を広げてほしい」と述べ、生徒の代表にヘルメットなどを手渡しました。
贈呈されたのは650人分のヘルメットと反射材がついたステッカーで、いずれも栃木県トラック協会が寄贈したということです。
このあと佐野清澄高校3年の松平優斗さんが「自転車とヘルメットはワンセットと考え、自分たちが率先して着用の輪を広げていく」と誓いの言葉を述べました。
自転車乗車中のヘルメット着用は、道路交通法の改正で去年4月から自転車に乗るすべての人を対象に努力義務となりました。
しかし、警察によりますと、去年、県内で自転車の乗車中に、けがを負った962人のうち、ヘルメットを着用していたのはおよそ17パーセントにとどまっているということです。
松平さんは、「カッコ悪いからかぶらないという友達もまわりにいるので、ヘルメットで頭を守ることは大切だと伝えたい」と話していました。