宇都宮市「子育て世帯訪問支援事業」開始 ヘルパーなどが訪問

宇都宮市は、家事や子育てに不安を抱える家庭に、ヘルパーなどが訪問してサポートする「子育て世帯訪問支援事業」という新たな事業を始めました。

宇都宮市が今年度から始めた新事業、「子育て世帯訪問支援事業」では、この事業に登録した介護事業者のヘルパーなどが「訪問支援員」として対象世帯を訪問し、サポートします。
家事や子育てに不安を抱える家庭の養育環境を整え、虐待などのリスクを未然に防ぐ狙いがあります。
具体的には▽食事の準備や洗濯、掃除、買い物の代行などの「家事支援」や▽保育所の送迎や児童の見守りなどの「育児支援」を行います。
また、▽子育てに関する不安や悩みを聴いてアドバイスしたり、▽支援に関する情報を提供して適切な支援につなげたりするということです。
対象となるのは▽10代での妊娠や貧困などで支援が必要とされる「特定妊婦」や▽家族の介護や世話をしている子どもたちいわゆる「ヤングケアラー」のいる世帯など、養育に困難があると市が認定した世帯です。
宇都宮市子ども支援課の大島ふゆ子課長は、「この制度によって、地域に気がかりな子どもがいた場合、さまざまな支援ができるようになりました。心配な家庭を見つけたら、市のほうに情報提供してほしい」と話していました。