がん患者を支援 「がんピアサポーター」養成研修修了式 県庁

がんを経験した人が闘病中のがん患者の悩みなどを聞いて支援する「がんピアサポーター」を養成する研修の修了式が県庁で行われました。

「がんピアサポーター」はがんを経験した人が闘病中の患者の悩みなどを聞いて支えになってもらおうと県が設けた制度です。
23日は県庁で2年間にわたる養成研修を終えた11人のうち、50代から70代の9人が出席して修了式が行われました。
はじめに県の担当者が「患者どうしの交流を通じて病を共に乗り越える取り組みを充実させたい」と挨拶した後、ひとりひとりに修了証が手渡されました。
そして、33歳のときに乳がんを患った佐野市の栗原みどりさんが修了生を代表して「がん患者は悩みを聞いてもらうことで気持が整理できることがある。その役目をしっかり果たしていきたい」と決意を語りました。
今後、修了生たちは、県内の医療機関の求めに応じて各地の病院に出向いたり、患者との交流会に参加したりしてがん患者の支援にあたるということです。
式のあと、栗原みどりさんは「がん患者にとって同じ病と闘う仲間の存在は大きいので、ひとりひとりの気持ちに寄り添っていきたい」と話していました。