適切処置で人命救助 工場勤務の4人に消防から感謝状 真岡

去年、真岡市の工場で意識を失った男性に、現場にいた従業員4人が適切な処置をとって命を救ったとして、消防から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、真岡市にある工場「千住金属工業株式会社栃木事業所松山工場」とこの工場に勤務する佐藤一敏さんら従業員4人です。23日、芳賀地区広域行政事務組合の消防本部で行われた表彰式で、小林明宏消防長から感謝状を受け取りました。
消防によりますと、去年12月、真岡市の工場内の敷地で、いすに座って休憩中の40歳の男性が意識を失い、心肺停止の状態になりました。
その場に居合わせた4人は、消防に通報するとともに、敷地内にあったAEDを操作して、電気ショックを行ったり心臓マッサージや人工呼吸を行ったりして救命措置にあたったということです。
その結果、男性は現場で心拍が戻り、その後、日常生活を支障なく送れているということです。
工場の従業員たちは救命講習を受講していたということで、表彰された佐藤一敏さんは「今後、同じことが起きないことを望みますが、いつ何が起きるかわからないという気持ちで対応できるようにしたい」と話していました。
一方、小林消防長は「訓練が人命救助につながり、ありがたく思っている。県内の消防本部は救命講習を受け付けているのでぜひ、問い合わせして参加してほしい」と話していました。