1歳の息子への傷害致死罪 母親 起訴内容認める 宇都宮地裁

おととし自宅で1歳だった息子を蹴って死亡させたとして傷害致死の罪に問われている当時19歳の母親の裁判員裁判の初公判が開かれ、母親は起訴された内容を認めました。

真岡市長田の風俗店従業員で21歳の母親は、19歳だったおととし10月、真岡市の自宅で当時1歳の息子の背中を蹴って転倒させ脳を損傷させて死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。
22日宇都宮地方裁判所で裁判員裁判の初公判が開かれ、母親は裁判長に「起訴内容で事実と異なる点はありますか」と聞かれると、「ないです」と答え、起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「被告は事件当日、リビングでうとうとしている息子を見て、昼間に寝ると夜眠れなくなり育児時間が増えると考え、背中を蹴って転倒させた。幼い子どもに対する強度な暴行だ」などと指摘しました。
これに対し、母親の弁護士は「18歳で妊娠したことで周囲の反対を受けており、相談相手がいない中、育児に完璧を求めていた。事件当日はとっさに足が出てしまったが、蹴ったあと息子の様子がおかしいと気付き、すぐに病院に連れて行った」などと主張し、刑を軽くするよう求めました。
判決は、今月26日に言い渡される予定です。