コウノトリのヒナの誕生を確認 小山 渡良瀬遊水地

小山市の渡良瀬遊水地でことしも国の特別天然記念物コウノトリのヒナの誕生が確認されました。

小山市は、コウノトリが巣作りできるよう渡良瀬遊水地に人工の塔を設置していて、オスの「ひかる」とメスの「レイ」のペアなどが4年連続で産卵し、8羽のヒナが巣立っています。
市によりますと、ことしは、メスの「レイ」が先月10日に卵を産み、今月11日にふ化したとみられ、16日、ヒナの姿が確認されたということです。
18日は巣からおよそ400メートル離れた場所から撮影したNHKのカメラでも、親鳥の足元で少なくとも2羽のヒナを確認することができました。
渡良瀬遊水地で野外での繁殖が確認されたのは、これで5年連続です。
小山市は、コウノトリを観察するときは堤防の上から行ってほしいと呼びかけています。
観察に訪れた男性は、「ヒナの姿がチラリと見えました。早くヒナが大きくならないかと楽しみに来ています」と話していました。
小山市などでつくる協議会は、ヒナの愛称をインターネット投票で決めることにしていて、協議会の事務局を務める小山市の野口皓貴主事は「ぜひ多くの方に投票に参加してもらいたい」と話していました。