露地野菜を中心に野菜の価格が高騰

野菜の高値が続いていて、宇都宮市中央卸売市場でも露地野菜を中心に価格が高騰しています。

宇都宮市中央卸売市場で18日朝行われた取り引きでは、「にんじん」や「キャベツ」などの露地野菜を中心に価格が高騰し、去年の同じ時期と比べて、1.5倍前後の高値で売買されていました。
高値の要因について、農林水産省は「露地野菜は屋外で栽培するため天候の影響を受けやすい。主な産地の関東地方で先月寒い日が続き、生育が遅れた」としています。
一方、「トマト」や「きゅうり」などのハウス栽培の野菜は、天候の影響を受けにくいため平年並みの価格で取り引きされていました。
野菜の価格の目安となる、農林水産省公表の東京都中央卸売市場に出荷される主な野菜の卸売価格を見ますと、16日の時点で、「にんじん」は、平年と比べて2.02倍、「キャベツ」は1.44倍、などと、14品目のうち12品目で平年より高値となっています。
宇都宮市中央卸売市場、青果卸売会社の金田紀男専務は「露地野菜のなかでもサイズの小さいものは、品質は変わらないのに手ごろな価格になっています。探してみて下さい」とした上で、今後については「露地野菜は、旬になる地域がリレー式に変わっていくので、1ヶ月後には価格が安定してくると思う」と話していました。