倒壊建物からけが人救助など 栃木県警察本部が災害対応訓練

災害時に迅速な対応がとれるよう、17日県警察本部が訓練を実施し、倒壊した建物からけが人を救助する手順などを確認しました。

訓練は、宇都宮市の県警察学校で行われ、今月県警察本部の災害対応部隊に新たに配属された隊員など、およそ80人が参加しました。
訓練は、5つの想定で行われ、このうち、土砂災害が発生して人が埋まっているという想定で行われた訓練では、隊員たちが、声をかけ合いながら要救助者にみたてた人形を砂場から掘り出して担架に乗せて、運び出しました。
また、土砂災害による倒木で道路が寸断されたという想定の訓練では、チェーンソーを使って木を切って取り除く作業の手順を確認していました。
さらに、水害を想定した訓練では、新人の隊員たちが、浸水区域にロープを張る方法などを学んでいました。
指導にあたった県警察本部関東管区機動隊の中村優太中隊長は「自分が能登に応援に行った時の経験を踏まえて訓練を行いました。新任の隊員たちは、大変と思うかもしれないが、被災者は、想像以上に大変な思いをしていることを学んでほしい」と話していました。