新設の栃木県警山岳警備隊 古賀志山で遭難救助訓練 宇都宮

春の登山シーズンを迎えることから栃木県警察本部の山岳警備隊が12日、宇都宮市内の山で遭難を想定した救助訓練を行いました。

12日の訓練はことし4月に新たに設立された栃木県警察本部の山岳警備隊6人が参加して宇都宮市の古賀志山で遭難事故を想定し行われました。
最初に吉田学隊長が「警備隊全員が統一して、この訓練で自信と体力をつけてほしい」と、隊員に向けて訓示しました。
このあと、隊員たちは登山用の装備を身につけて山に入って行きました。
12日の訓練では、地図を元に山を登って要救助者を探し、崖の下からロープで引き上げる動作や手順の確認などをしたということです。
警察によりますと、おととし、県内で起きた遭難事故は86件で、このうち登山やハイキング目的で山に入り遭難した人は76人だということです。
また、去年は那須町の朝日岳で4人が死亡する事故が起きていて、県警では本部で専門に山岳救助などを担う部隊として山岳警備隊を今回新たに設立したということです。
吉田隊長は、「この訓練で隊員同士の連携を深めながら個人の体力や技術を向上させ、今後の救助に生かしていきたい。山に登る際は登山用の服を身につけ、登山計画書も提出してほしい」と話していました。