獨協医大病院 患者の血液など検体運ぶロボット導入 壬生町

病院の省力化の取り組みの一環として、患者の血液などの検体を自動で運ぶ搬送ロボットが、栃木県壬生町にある大学病院に導入されました。

栃木県壬生町の獨協医科大学病院に導入されたロボット、「ドッポー1号」は高さ1.4メートルほどの円筒状の搬送ロボットで、1日におよそ600人分の患者の血液や尿の検体を、病院内の採血室などから「臨床検査センター」まで運ぶ役割を担います。
病院によりますと、検体の運搬にはおよそ90メートルの道のりを1日あたり45往復する必要があり、これまでは人の手で運ばれていましたが、担当者の定年退職を機にロボットの導入が検討され、省力化を目指した病院の取り組みの一環として、1日から「ドッポー」の運用を始めたということです。
ロボットの前後左右には、近づいてくるものを識別するためのセンサーが備わっていて、人や障害物を避けることができるほか、非常時には、備え付けられたカメラで現在地の映像を担当者が確認できる仕組みになっています。
また、検体の収納部の扉は開けるときに専用のカギが必要で、関係者以外が検体に触れるおそれはないということです。
獨協医科大学病院の堀内裕次参事は「これまで人が行っていた作業をロボットが担うことで、迅速化や省力化につながる。今後、成果を確認し、他の活用も検討したい」と話していました。