高齢者施設でノロウイルス集団感染 36人が下痢などの症状

今月、県南西部の高齢者施設で入所者や職員あわせて36人が下痢やおう吐などの症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出されました。
県はノロウイルスによる集団感染が発生したとして、施設に手洗いや消毒を徹底するよう指導しました。

県によりますと、足利市と佐野市を管轄する「安足健康福祉センター」の管内の高齢者施設で、今月15日から21日にかけて、入所者28人と職員8人のあわせて36人が下痢やおう吐などの症状を訴えたということです。
県がこのうち3人について検査したところ、全員からノロウイルスが検出されました。
重症者はなく、全員が快方に向かっているということです。
県はノロウイルスによる集団感染が発生したとして、施設に対し、手洗いや消毒などの基本的な対策を徹底するよう指導しました。
栃木県内でノロウイルスによる30人以上の集団感染が確認されたのは、ことしに入ってから今回で、5件目です。
県感染症対策課は、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎は特に寒い時期に流行する傾向がみられることから、せっけんで手を洗うなど感染を拡大させない対策を徹底するよう呼びかけています。