山肌を黄色く彩るミツマタの花が咲き始める 栃木 茂木町

山肌を黄色く彩るミツマタの花が茂木町の山あいで咲き始め、訪れた人たちを楽しませています。

ミツマタの花を楽しめるのは、茂木町にある「焼森山」の麓から山腹にかけてで、6000平方メートルの敷地に1万2000本のミツマタが杉の木の間を埋め尽くすように群生しています。
和紙の原料として知られるミツマタは、枝が3つに分かれていることから、その名が付いたとされるジンチョウゲ科の低木です。
直径5ミリほどの黄色の花が、蜂の巣のようにまとまって咲くのが特徴で、薄暗い山の中で差し込む日ざしに照らされて黄色に輝く、幻想的な風景を楽しむことができます。
茂木町の施設によりますと、ことしは今月上旬に咲き始め、現在、4分咲きですが、今週末から来月上旬にかけては満開の状態を楽しめるということです。
一帯のミツマタは、戦前、和紙の原料として使うために植えたものが人知れず群生したと考えられていて、地元の人たちは、地域の観光資源にしようと、遊歩道などの整備を進めています。
18日は群生地を訪れた人たちが遊歩道を散策したり、花を写真に収めたりして楽しんでいました。
壬生町から訪れたという70代の女性は、「きれいですね。1度来てみたかったので来ることができて良かったです」と話していました。