「うずまの鯉のぼり」始まる 栃木市 巴波川

栃木県栃木市の巴波川で1000匹を超えるこいのぼりが川を彩る春の風物詩、「うずまの鯉のぼり」が始まりました。

この催しは、江戸時代からのたたずまいが残る栃木市の巴波川沿いの景観に彩りを添えようと、遊覧船を運航しているNPO法人が毎年この時期に行っていて、春の風物詩となっています。
ことしは、13日から取り付け作業が行われ、NPOのメンバーや市の職員が、十匹近いこいのぼりが付いた150本ものロープを川に渡し、竹の支柱などにくくりつける作業にあたりました。
そして、15日朝までに「いいコイ」にちなんだ1151匹のこいのぼりがおよそ600メートルにわたって川を彩る景観が整いました。
訪れた人たちは、色とりどりのこいのぼりを、遊覧船に乗って見上げて楽しんだり、川岸から蔵の街を背景に写真に撮ったりしていました。
横浜市の20代の女性は「圧巻の景観ですね。いいタイミングで訪れることができました」と話していました。
企画したNPO法人「蔵の街遊覧船」の船頭、中村明雄さんは「巴波川と古い街並みから栃木市の歴史に思いをはせていただければ」と話していました。
「うずまの鯉のぼり」は5月中旬まで楽しむことができます。