五輪出場経験 中山由起枝さん「ママアスリート」支援セミナー

五輪出場経験 中山由起枝さん「ママアスリート」支援セミナー

子育てをしながらクレー射撃の第一人者として活躍し、オリンピックに5回出場した経験を持つ小山市出身の中山由起枝さんが、みずからの体験をもとに国内の「ママアスリート」を支援するセミナーが、東京で開かれました。

このセミナーは、中山さんが代表を務める団体が東京で開き、子育てをしながら競技に取り組んでいる現役の選手など、およそ60人がオンラインなどで参加しました。
はじめに、出産の前後にトレーニングをする際の注意点について説明が行われたあと、中山さんが参加者からの質問に答えました。
この中で、「現役の間、子どもともっと一緒にいたかったという後悔はないか」と問われると、中山さんは、「後悔はあったが、引退後に『アスリートの娘でよかった』と言われ、安心した」と答えていました。
このあと、バレーボールの元日本代表の荒木絵里香さんが、競技と育児の両立には誰かに頼ること必要だと強調し、「親などに頼ることで、支援してくれる人の分まで頑張ろうと思えるようになった」などと、みずからの体験をもとに話していました。
中山さんの団体は、今後もこうしたイベントなどを定期的に開きながら、「ママアスリート」の支援を続けていくということです。
去年、出産したばかりのラクロスの選手は「周囲に同じ環境の選手がいないので、とても参考になりました。出産後の競技人生について悩んでいましたが、自分の目標のためにもう少し頑張りたいという気持ちが強くなりました」と話していました。