栃木県内で高齢者が多額の現金だまし取られる被害が相次ぐ

栃木県内で高齢者が多額の現金だまし取られる被害が相次ぐ

栃木県内で、高齢者が、多額の現金をだまし取られる被害が相次いで確認され、警察が注意を呼びかけています。

このうち宇都宮市では、去年11月から12月にかけて、76歳の女性の自宅に、エネルギー関連業者の担当者や検察官を名乗る男などから相次いで電話がかかってきました。
警察によりますと、それぞれ、「太陽光発電の権利を譲って欲しい」とか、「お金を払えば裁判にせず、話を収める」などといったウソの内容でしたが、これらの話を信じた女性は、5回にわたって自宅を訪れた男に現金を手渡し、あわせて3500万円あまりをだまし取られました。
一方、小山市では去年6月、73歳の男性の携帯電話に、資金運用会社の職員を名乗る男から電話があり、「外貨取引のFX投資がある。長期運用すれば大きな利益が見込める」というもうけ話が持ちかけられました。
ウソの話を信じた男性は去年7月から11月にかけて、指定された口座に送金を繰り返し、あわせて現金1900万円あまりをだまし取られました。
警察は、いずれも特殊詐欺事件として捜査しています。
県警察本部生活安全企画課の福田亮課長補佐は「知らない人から電話で名義を貸して欲しいと言われたりもうけ話をされたら、それは詐欺の可能性が高いのですぐに電話を切って家族や警察に相談してほしい」と話しています。