担い手不足の林業現場 四足歩行ロボット活用の研修会 塩谷町

担い手不足が深刻になっている林業の現場に、最新の技術を生かしたロボットを導入することで、作業を効率化しようという研修会が22日、塩谷町で開かれました。

塩谷町の県有林で開かれた研修会には、県内で林業に携わる人などおよそ60人が参加し、近年、建設現場などで導入が進んでいるという四足歩行型のロボットの実演が行われました。
このロボットは、人がコントローラーで操作するほか、搭載されているカメラで障害物などを感知しながら自動で進むこともでき、実演では高さ50センチほどの苗木を乗せて、傾斜のきつい斜面を器用に上っていました。
県内の林業は、高齢化が進むなどして担い手不足が深刻になっていて、これらのロボットには、山林を荒らすイノシシなどのパトロールや、資材の運搬などで活躍が期待される一方、高価なコストなどが課題となっているということです。
日光市から訪れた参加者は「ゲーム感覚でスムーズにロボットを操作することができました。現場に少しでも導入できれば心強いです」と話していました。
県林業木材産業課の上野晴子課長補佐は「若い人たちに林業を始めてもらうためにも、機械の導入が必要だと思っているので、今後も研修会などを開いていきたい」と話していました。