災害時無償で車貸し出す団体が中古車販売団体と車寄付で協定

災害が起きたときに被災者に無償で車を貸し出している団体が、栃木県内の中古車販売会社でつくる団体と県内で大きな災害が発生した場合に、車を寄付してもらう協定を結びました。

協定を結んだのは、災害時に被災者に無償で車を貸し出す活動をしている「日本カーシェアリング協会」と中古車販売会社の業界団体「JU栃木」で、9日は宇都宮市で双方の団体の代表が出席して協定の締結式が行われました。
協定では、栃木県内やその近郊で災害が発生した場合、JU栃木が協会側に車を寄付するなどとしています。
東日本大震災をきっかけに設立された「日本カーシェアリング協会」は各地の災害で被災者に復興支援のための車の貸し出しを行っていて能登半島地震でも、100台ほどを現地に送っているものの十分な状況ではないとということです。
日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表理事は、「車がないとどこにも行けず、生活再建が進まないので、車は被災者支援に必要だと感じています。早速、能登半島地震にも協力してもらえるとのことで、ありがたく思っています」と話していました。
JU栃木の秋元弘光会長は、「能登半島地震でも何かできないか、という話はすでに出ていたので、こうした協定を結ぶことで具体的に支援ができるので協力していきたい」と話していました。